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■砂糖の歴史
南太平洋の島々から東南アジアを経てインドに伝わり、インドでは 紀元前から砂糖が使われていたとされています。サトウキビから砂糖を作ったのは インドが最古なのだとか。その後 アラビア人によってペルシャ・エジプト・中国などに渡り、日本には奈良時代に伝えられました。日本国内で精製されるようになったのは 江戸時代だそうです。
■砂糖って?
砂糖は、ブドウ糖・果糖 という単体の物質が結合した「ショ糖」 が主成分です。
では 一般的に知られている砂糖に どれくらいのショ糖が含まれているのか 少しあげてみます。
上白糖 ショ糖 97.8〜98.00%  水分 0.8 %
グラニュー糖 ショ糖 99.9〜99.95%  水分 0.02%
白双糖 ショ糖 99.9〜99.95%  水分 0.01%
三点だけ挙げてみましたが、ショ糖が主成分である事が お分かり頂けるかと思います。
そして 続いて水分なのですが、水分の含有量を見てみると、グラニュー糖や白双糖より 上白糖の方が多いのが ご覧頂けると思います。水分が多いと言うのだから『グラニュー糖に水を掛ければ上白糖?』と思いがちですが そうゆう訳ではありません。砂糖というのは原料(砂糖キビや砂糖大根)を圧搾し糖汁を搾り取り それを加熱して結晶化させ、遠心分離機に掛けて製造されている。ってのはご存知だと思うのですが(工程一部省略)上白糖を製造する際、グラニュー糖との製造工程で大きく違うのが、「転化糖を付加する」という工程です。この転化糖のお陰で上白糖は しっとりしていて 保湿効果が出るのです。
■砂糖は どうやって作られる?
原料(サトウキビ・砂糖大根)を圧搾して糖汁を集める
石灰等を入れ不純物を沈殿・清浄させ糖液にする
この糖液を加熱し「種糖(※)」を添加し少しづつ結晶化させていく(この結晶を「原料糖」と言います)
原料糖を再び水に溶かして糖液にし、活性炭などで精製され 高純度のショ糖液を作ります
このショ糖液を加熱し、各々の砂糖に似合った「種糖(※)」 を添加し、結晶化させ、遠心分離機にかけて 様々な砂糖が作られるのです
※種糖・・・ブドウ糖などの微粉。結晶化させるための「核」に価する、いわば「呼び水」的存在
■砂糖の分類
砂糖は 遠心分離機に掛けて結晶と蜜とに分ける「分蜜糖(ぶんみつとう)」と、黒砂糖のように 原料そのままを固まらせた「含蜜糖(がんみつとう)」とに分けられます。前者の分蜜糖は 何度も精製・浄化されながら、上白糖やグラニュー糖が 作られて行きます
■砂糖の種類
同じ材料から どうしてこんなに色々な種類の砂糖が出来るのか。和三盆は特殊な技法を使っているため これには当てはまらないのですが、製造されて行く「順」により 砂糖の名前が変わってるのです
一番糖 白双糖 中双糖
二番糖 グラニュー糖 上白糖
三番糖 グラニュー糖 上白糖
四番糖 中白糖
五番糖 三温糖
ここで少し余談。。。
「三温糖は身体に良いのよ」って最近よく聞きます。「何故?」って聞くと「三温糖は精製度が低いから茶色のよ。これを精製して白いお砂糖にする訳だから 三温糖の方が身体に優しくて良いのよ。」と返ってきます。これは全くの誤解。
上記を見て貰って分かるように、三温糖はいわば「でがらし」。グラニュー糖や上白糖を製造していく上で窯の中に残ったショ糖です。三温糖が茶色いのは加熱を繰り返すことで出来た「焦げ」。みなさんが良く作る「カラメル」と同じことです。三温糖を白くしたのが上白糖 なのでは無く、白砂糖をとった残りの糖液から出来るのが三温糖なのです













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